【図版1】 台南市臨水夫人廟の奥の法場にまつられる三夫人。出産のほか、子供にかかわるもろもろの願いをかなえる女神。 | 【図版2】 近年作られた臨水夫人像。臨水夫人廟の入口をはいると、正面中央にまつられている。この奥の空間にもまつられている。 |
【図版3】 | 【図版4】 廟の奥の法場、三夫人の右側にまつられる註生娘娘。子授けの女神。 |
【図版5】 花園を管理する花公花婆。 | 【図版6】 三十六宮婆姐の神壇の前に置かれた関?や供物。法事のときに、請神や星祭をするときはこの神壇に向かう。 |
【図版7】 訪れる女性たちの相談にのる林俊輝。気さくな人柄で人気がある。 | 【図版8】 儀礼のたびにこしらえられる花。左に花婆、右に花公がみえる。 |
【図版9】 百花橋の上に置かれた法索。悪しきモノを追いやる鞭でもある。五方の兵をよび集める力があるともいう。 | 【図版10】 道士が七星剣を振るいつつ橋を巡って?を祓う。 |
【図版11】 橋が通過できる状態になったところで、儀礼の依頼者がよばれる。 | 【図版12】 道士に導かれて百花橋を渡る。霊魂の活性化がはかられる。 |
【図版13】 道士が関を七星剣で破り、そこに閉じこめられた替身を取り出す。 | 【図版14】 体内の悪しき気を吐き出して衣服に吸収させる。 |
【図版15】 法師は法索を振るって辺りを浄める。 | 【図版16】 依頼者が花を抱えて百花橋の橋にすわる。 |
【図版17】 道士が依頼者の目の前で弱った花の根を強化する。 | 【図版18】 林俊輝道士の用いる科儀書。ただし、よくみていると、ふつうはこれを忠実には読んでいかない。時間の関係であろうか。 |
【図版19】 花を強くしてもらったあと、依頼者は臨水夫人の前に座り、道士から祝福を受ける。このとき道士はきく者を笑わせるようなこともいう。 | 【図版20】 栽花。祝福の最後は子宝を意味する「花」を授与されることである。白い花は男の子、赤い花は女の子。花一つ一つが生まれいづる子という観念がある。 |
【図版21】 道士はあらかじめ準備した鉢植えの芙蓉を依頼者に贈る。イエでだいじに花育てをすれば、まちがいなく子供が生まれるという。 | 【図版22】 法師が疏文を読み上げるかたわら、依頼者の女性が臨水夫人に向かって祈る。子供の健康祈願にくるとき、依頼者の側でまつる禅師菩薩を神輿に乗せて連れてくる。 |
【図版23】 すでに生まれた子供のをのぞくためにも百花橋の通過が必要である。母親のあと、主役の赤子(法師に抱かれている)も橋を渡る。 | 【図版24】赤ん坊の体内には弓矢があって、これが祖父母にとって危険だという。そして道士がこれを取り出し断ち切る。図は断ち切った弓矢をみせているところ。 |
【図版25】 赤子の体内に潜む悪しき気を爪のあいだから出させる。 | 【図版26】 米の上に置かれた四柱亭。その周囲には十二元辰の象徴である赤い十二個の饅頭および光明燈を意味する七本の蝋燭がみえる。四柱亭のなかには赤児の替身や鏡が置かれてある。また定規もみえるが、これは人生の運数を計る物という意味があるようだ。 |
【図版27】 を除かれた赤子は臨水夫人の子孫として生まれ変わる。道士は「誼子書」を読んでこのことを告げる。 | 【図版28】 請神の儀が終わりに近づくと、道士は天帝にこれを知らせるために帝鐘を振って龍角を吹く。 |
【図版29】 祭関限。青年の限城(関)を取り除く儀がはじまる。 | 【図版30】 関の除去。限城の前面には小さな弓矢が掛かっている。これがである。また道士は限城から替身を取り出す。 |
【図版33】 青年の元辰が取り戻されたことが確認される。 | 【図版34】 疏文を読んで母親と青年を祝福する。 |
【図版35】 林俊輝道士の点指。 | 【図版36】 買断の儀をしてもらうために赤児を連れて臨水夫人廟にきた父親。 |
【図版37】 林俊輝道士の用いる誼子書。赤い布きれの上に墨書する。 | 【図版38】 買断の儀のときに用いられた誼子書。 |
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