表彰、イコン、ヒエログリフ、紋章
71. ジェラルド・リー『紋章学の継承』(ロンドン、1597年)

ジョン・ボスウェル『紋章学』(ロンドン、1597年)

 

[Gerard Legh], The Accedence of Armorie / John Bosswell, Workes of Armorie syoshi.jpg (1610 バイト)

   紋章学に関する2作が合冊になっている。『紋章学の継承』[1]はヘラルド(紋章官)のジェラルド(Gerarde the Herehaught)と軍靴を履いた騎士のリー(Leigh the Caligat Knight)の対話形式をとっている。紋章官にはタバード(陣羽織)とよばれる制服があるが、挿絵[2]は急場での紋章官の服装を示しており、冬場にはもっと着込んだほうが良いと説明されている。

   2冊目は1572年に初版が刊行された紋章学提要だが[3]、チョーサーをはじめ14-16世紀の作家からの引用が多いのみならず、パラダンの『英雄の標章』(no.34)も利用して書かれている。紋章学を意味する'heraldry'を、それ以前に使用されていた'armory' (armorie)にかわって英語に定着させたのはボスウェルの本書である。

 

     

 

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