年代記・歴史書
64.トマス・ウォルシンガム『英国略史』(ロンドン、1574年)

 

Thomas Walsingham, Historia brevis syoshi.jpg (1610 バイト)
   トマス・ウォルシンガムのイングランド年代記の最初の印刷による版で、エドワード1世からヘンリー5世の治世(1272-1422)を扱っているが、ウォルシンガム自身の筆になるのは1377-92年の部分のみと考えられている。カンタベリー大主教で古事研究者のマシュー・パーカー(Matthew Parker, 1504-75)が大英図書館の写本(MS Royal 13.E.IX) を底本として、ジョン・ストウ(John Stow, 1525?-1605)の協力を得て編集出版し、パーカーの財政的援助を得てロンドンのヘンリー・バインマン(Henry Bynneman, d.1583)が印行した。タイトルページは木版のボーダーで飾られ、バインマンのサイレンの印刷者標章(printer's device)が見られる[1]。バインマンはホリンシェッドの『年代記』の初版(no.65)の印行も手がけており、同じデザインのタイトルページが使用されている。

 

     

 

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