エンブレム・ブック | |||
7. アンドレーア・アルチャーティ『エンブレム集』(パドヴァ、1661年) | |||
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Andrea Alciati, Emblemata | ||
美しい銅版のタイトルページ[1]をもつ本書はアルチャーティのヴァリオールム版とでも呼ぶべき複数の注解を集めた注釈版で、初版は1621年にパドヴァで、P.P.トッツィ(P.P. Tozzi)により刊行された。この版は、クロード・ミニョー (Claude Mignault)の詳細な注解の他、1618年に同じくトッツィが刊行したパドヴァの古典古代学者、ロレンツォ・ピニョーリア(Lorenzo Pignoria, 1571-1631)による注が含まれる。ピニョーリアは序文で、それまでのアルチャーティの版の挿絵の古典文学の知識の不正確さなどを批判し、その結果としてトッツィは1618年版で図版を修正した。1661年版は1621年版の再版で、木版画の大半は実際には1618年版と同じである。
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