Graduate Seminar in Theatre Studies at Keio University

Activities

グローカルな演劇を目指して――1990年代以降の鈴木忠志の演劇理論と実践
2019年度日本演劇学会全国大会パネルセッション

主催
日本演劇学会
開催日
2019年6月1日(土)
会場
成城大学321教室

パネリスト
本橋哲也教授(東京経済大学)
三島景太(俳優、静岡県舞台芸術センター)
寺尾恵仁

Program(学会の詳細はこちらから)

概要

日本演劇学会全国大会のパネルセッションとして、本橋哲也教授(東京経済大学)、三島景太氏(俳優、静岡県舞台芸術センター)と共に寺尾が登壇しました。
1960年代に活動を開始した演出家・鈴木忠志は、狭義のいわゆる「アングラ演劇」の枠組みに留まらない広範な理論的・実践的活動を現在まで精力的に行っています。 1990年代以降の鈴木は、公共劇場や国際フェスティバルにおいて、集団性・組織性をより突き詰めて探求しており、 現在に至るまで実験と革新を繰り返す事で、多くの優れた成果を生み出しています。
パネルセッションでは、まず寺尾により鈴木の理論・実践について概略が述べられると共に、俳優訓練法「スズキ・メソッド」の基本理念と歴史的経緯が論じられました。 続いて本橋教授が複数の鈴木の演出作品について分析し、三島氏が実演によって「スズキ・メソッド」についての解説を行いました。
後半では、会場の参加者を交えて、鈴木忠志の演出スタイル、俳優訓練法の変遷、他の演出家との比較検討など活発な議論が交わされました。

(報告:寺尾)


・Photo