Graduate Seminar in Theatre Studies at Keio University

News

アクション芸術における政治的なものの形態
西欧のヨーゼフ・ボイス/東欧のティーボル・ハヤス
Formen des Politischen in der europäischen Aktionskunst:
Joseph Beuys (West) / Tibor Hajas (Ost)

 

このたびベルリン芸術大学教授のバーバラ・グロナウ氏、ベルリン自由大学演劇学研究所助教アダム・シチラク氏を慶應義塾大学三田キャンパスにお招きして、冷戦期の東西ヨーロッパにおける政治的演劇をテーマにした講演会を開催いたします。 グロナウ氏には、旧西ドイツを拠点に活躍し、日本でもよく知られた芸術家ヨーゼフ・ボイスを取り上げていただき、 シチラク氏には、日本ではまだ知られていないハンガリーのアクション芸術家、ティーボル・ハヤスの取り組みを、豊富な記録資料と共にご紹介いただきます。 お二人の講演に続きまして、参加者を交えてのディスカッションを行う予定です。 奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

 

Flyer

 


日時: 2018年12月1日(金) 15:00 ~ 18:00
会場: 慶應義塾大学三田キャンパス 南館4階会議室
司会: 平田栄一朗(慶應義塾大学文学部教授)
主催: 科研プロジェクト「越境文化演劇研究――異他の視点からの演劇文化論」

*本シンポジウムはドイツ語で行われます。
*予約不要

 

Prof. Dr. Barbara Gronau バーバラ・グロナウ(ベルリン芸術大学教授)
2006年に、ベルリン自由大学演劇研究所にて博士号を取得。 造形芸術と舞台芸術との相互干渉について論じた博士論文『Theaterinstallationen. Performative Räume bei Beuys, Boltanski, Kabakov(演劇インスタレーション — ボイス、ボルタンスキー、カバコフにおけるパフォーマティヴな空間)』(Fink, 2010)でヨーゼフ・ボイス研究賞を受賞。 ベルリン自由大学演劇研究所助手を経て、2012年から2013年までデュッセルドルフ大学准教授を務めた。 その他、ドラマトゥルクや演劇祭キュレーターとしても活躍。ドラマトゥルクを務めたShe She Popの「Schubladen(引き出し)」(2012)は、京都芸術センターでの来日公演も果たしている。

 

Dr. Adam Czirak アダム・シチラク(ベルリン自由大学助教)
ブダペストにてドイツ文学を、ベルリンで比較文学と演劇学を修めたのち、ベルリン自由大学演劇学研究所にて博士号を取得。 博士論文『Partizipation der Blicke. Szenerien des Sehens und Gesehenwerdens in Theater und Performance(まなざしの参加 — 演劇とパフォーマンスにおける見ることと見られること)』(transcript, 2012)では、まなざしを通した主体間の関係について論じた。 2011年よりベルリン自由大学演劇研究所にて助教を務める。 また、日本人アーティスト田中奈緒子によるインスタレーション・パフォーマンス『Absolute Helligkeit(絶対光度/絶対等))』(2012年発表、「大地の芸術祭/越後妻有トリエンナーレ2015」で来日公演)や、『Still Lives』(2018年発表、KYOTO EXPERIMENT 2018で来日公演)のドラマトゥルクも務めている。