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  7. 文化人類学
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  10. 教育学
  11. 人間科学

III. 教育心理学

教育心理学のおもしろさには3つの方向があると思う.

一つは,文字どおり「教育の心理学」への関心,「教育」という人間のより善い成長を手助けする活動のための具体的かつ体系的な知見を,とくに心理的側面に着目して求めようとする関心である.通常,科学は研究対象を「現象」としてつきはなし,研究者の対岸に置いて取り扱ってゆくものだが,教育心理学は教育という「活動」(「現象」ではない)のより善き意志決定をめざして研究を行なうことが要請されており,その意味で研究者(あるいは人間)にとって同岸に位置する「等身大」の科学であるといえよう.従来,教育心理学のこのような性格は,「応用心理学」として二番煎じ扱いされてきた.しかしわれわれはむしろこれを科学の新しい在り方として,積極的に位置づける時期にきているのである.

このような興味を教育に対する求心的な興味とすれば,第2は遠心的といえる.教育心理学は,等身大の人間探求学という性格上,人間を扱う他の諸科学-教育学や心理学の他の分野をはじめ,哲学,文学,歴史学,認知科学,人工知能,社会学,言語学,人類学,論理学,遺伝学,神経生理学,進化論-などと密接な関係を持っている.そこで教育心理学をベースキャンプとして,これら魅力的な峰々への知的彷徨を楽しむことができる.これらの隣接諸科学を教育心理学的視座から読み直してみることは,自分の視野を広げるうえでも,また新しい問題を切り開いていくためにも,至極有益である.我々の研究室では,なかでもとくに認知科学,文化心理学,理論言語学,行動遺伝学などに力を注いできている.

第3の方向は,実践的興味と呼ぶべきもので,学校教育とくに授業の心理学的解明をめざす方向で,教育内容や方法,アメリカなどでいう Curriculum and Instruction (C & I) と重なっている.我々の学科では,上述のように,教育を学校教育に限定せず,主体の成長への傾向を援助するさまざまな努力や仕組みを包括的にとらえるのを特徴としているが,だからといって実践的興味を排除するわけではない.実際,認知と授業と呼ばれるこの方向での研究は,人間の高次認知の探究にとって欠かせない分野になっている.

ここでは第一の求心的関心を中心としながらも,いくつか隣接領域への関心も含めて,文献を紹介してゆきたい.

1. 教科書

これ一冊読めばこの学問領域の全貎が見渡せ,しかもその魅力を堪能できるというものがあれば,まさに教科書として申し分ないのであるが,大体において教育心理学の教科書は,これからの学習の手引き,あるいはいったん深く学習したあとの整理のための「ガイドブック」的性格が強く,完結した読み物として初学者にロマンを与えてくれるようなものが少ない.そのようなガイドブック的な,試験前に一夜漬けで不完全なノートのコピーを補うために使う教科書ならば,「教育心理学」と名のつく本のどれを使ってもたいした違いはない.そしてそのような本を一冊はもっておかれるのがよかろう.これは本屋の教科書の棚から目をつぶって一冊引き抜いたのを使えばよい.

しかしそれでは不安という方は,研究室の先達の書いた,斉藤幸一郎・並木 博編『教育心理学-個に帰する教育のために』慶應義塾大学出版会 1986 並木 博編著『教育心理学へのいざない』1994 八千代出版.などを座右に置かれればよいだろう.また教職免許法改訂にともなって相次いで出版された新しい教科書には,最近の発達心理学や認知心理学のスタンダードとなった知見が取り入れられており,ある意味で新時代に入ったかの観がある.たとえば子安増生・田中俊也・南風原朝和・伊東裕司著『ベーシック現代心理学6 教育心理学』有斐閣 1992,無藤 隆・藤崎真知代・市川伸一著『教育心理学』有斐閣 1991,多鹿秀継・鈴木眞雄編著『発達と学習の基礎』福村出版 1992,市川伸一『学習と教育の心理学』岩波書店,1995,大村彰道編『教育心理学I-発達と学習指導の心理学』東京大学出版会 1996,下山晴彦編『教育心理学II-発達と臨床援助の心理学』東京大学出版会1998,鹿毛雅治・奈須正裕編『学ぶこと・教えること』金子書房 1997などを見てみるとよい.しかしいずれにせよ教科書とはガイドブックに過ぎぬのであり,教科書「を」勉強するのではなく,教科書「で」勉強する程度の心づもりでいて欲しいと思う.

「読み物」として興味深いものもなくはない.例えば,東 洋著・柏木恵子編『教育の心理学-学習・発達・動機の視点』有斐閣 1989は,この領域の碩学が自分の研究史にからめて教育心理学の主要なテーマを興味深く語っているが,ぜひ一読をお薦めしたい一冊である.

さて,教育心理学を形づくる主要な3本柱として,「学習」(動機づけを含む)「発達」そして「評価」をあげたいと思う.前2者は互いに密接に結びついているが,「発達」部門は知的能力のみならず人格・社会性などを含む広い成長の領域を扱う.これらが必ずしも相互に明確に独立し,体系化されているわけではないことはあらかじめ注意しておく必要があろう.ここでは便宜的にこれらの領域に分けて文献を紹介してゆくけれども,どの本にも他の領域に関わる記述が含まれている.

2. 学 習

「学習」は教育を成立させる基本的メカニズムであり,その意味で教育心理学のトピックスとしても最も重要なものであるといってよい.心理学史のなかでも中心的テーマの一つであるから,これまでにさまざまな立場や重要な考え方が表れている.しかしここ20年ほどの学習の研究は,経験に基づく認知システムの変化,中でも知識の獲得を中心に扱って来た.より最近では,人間の日常場面での長期にわたる複雑な知識の獲得を扱うものも少なくない.

つての学習研究と異なり,最近の研究では,学習一般に関する壮大な理論(どの種にも,どういう学習事態にも共通に働く基本的メカニズムの解明)を求めるかわりに,中間水準の一般化が目標になっている.学習の主体が属する種や獲得さるべき知識の性質によりそれを促進する経験が異なることがほぼ合意されている.それだけでなく,同一の個体が構造的に類似した知識を獲得する場合であっても領域によって学習のメカニズムは異なる,つまり領域ごとにそれぞれの生得的制約ないし獲得装置が働いている,という見方が優勢になりつつある.

こうした潮流を概観するには,波多野編の『認知心理学5 学習と発達』東京大学出版会,1996を見るとよい.それぞれの章には,引用文献のほか,読書案内もついているので,そこからさらに深く学ぶことができる.学習に関してはとくに,著書により扱われているトピックスに大きな相違があり,広義の教育にとって関連性がごく希薄なものが少なくないので注意して欲しい.教育心理学,認知心理学の研究の標的としてふさわしい人間の複雑な学習は時間がかかる.このため,短期間の統制された実験室的研究にかわる接近法(例えば,初心者が熟達者になる過程の分析や長期にわたる教室での知識の獲得の研究)が求められるようになっているのだが,こうした潮流が反映されている書物はまだ多くない.なお,動機づけは学習と深い関連を持つトピックだが,これについては推薦できる日本語の単行本は見あたらない.上記『認知心理学5 学習と発達』中の佐藤の章,旧版の『認知心理学講座4 学習と発達』中の稲垣の章を手がかりに自分で探索して欲しい.

ただし,学習プロパーでなく,記憶・思考・理解・推論・問題解決・言語処理など,学習や教育に関わる高次な知的情報処理過程を扱った書物は多く,興味深いものも少なくない.関連ある文献を列挙してみよう.P. N. ジョンソン=レアード著『メンタルモデル』産業図書,J. H. ホランド他『インダクション』,K. J. ホリョーク,P. サガード『アナロジーの力』.(いずれも新曜社),大村彰道監修 秋田喜代美・久野雅樹編『文章理解の心理学』北大路書房 2001,R. L. クラッキー著『記憶のしくみ(I・II)』サイエンス社,U. ナイナー編『観察された記憶(上・下)』誠信書房,A. L. ブラウン著G. コーエン『日常記憶の心理学』(サイエンス社),R. ケイル『子どもの記憶』(サイエンス社)『メタ認知-認知についての知識』サイエンス社(ライブラリ 教育方法の心理学),M.コール・S.スクリブナー著『文化と思考-認知心理学的考察』サイエンス社,(この最後の2冊は古いが,まだ「現役」の文献といえる).

こうした知見を教授・学習場面に適用させたものでは,若き認知心理学者の会著『認知心理学者 教育を語る』北大路書房 1993,新しい教育心理学者の会著『心理学者 教科教育を語る』北大路書房 1995, R. M. ガニェ著(北尾訳)『教授のための学習心理学』サイエンス社 1979, E. D. ガニェ著(赤堀・岸監訳)『学習指導と認知心理学』パーソナルメディア 1989,鈴木宏昭・鈴木高士・村山 功・杉本 卓著『教科理解の認知心理学』新曜社 1989,佐伯 胖・大村彰道・藤岡信勝・汐見稔幸著『すぐれた授業とは何か-授業の認知科学』東大出版会(UP選書)1989,吉田 甫・多鹿秀継編著『認知心理学から数の理解』北大路書房 1995,J. T. ブルーアー『授業が変わる』北大路書房などが挙げられよう.

3. 発 達

行動主義の時代には,「発達」は「学習」と対置される概念だったが,近年の認知心理学的定式化においては,変化を観察する期間の長さ,入力(外界からの情報)と出力(主体の変化)の関連の透明性などにおいて異なるとはいえ,明確には区別しがたい.とくに認知発達の研究は,学習すなわち経験に基づく認知システムの変化,中でも知識の獲得を中心に扱っている.ただし,日本の発達心理学は,伝統的に社会的・感情的側面に関心が偏っている.

まず代表的なテキストだが,P. H. マッセン,I. J. コンガー,J.ケイガン著(三宅・若井訳)『発達心理学概論(I・II)』誠信書房 1984および,T. G. R. バウアー著(鯨岡訳)『ヒューマン・ディベロプメント』ミネルヴァ書房 を挙げることができる.いずれも比較的大著である.最近のテキストとしては無藤 隆・高橋恵子・田島信元編『発達心理学入門 I, II』東大出版会 1990,矢野喜夫・落合正行共著『発達心理学への招待』サイエンス社 1991,などがあげられる.またとくに最近発達の著しい乳児心理学としては,T. G. R. バウアー著(岡本他訳)『乳児期-可能性を生きる』ミネルヴァ書房,同じくT. G. R. バウアー著(岩田・水谷他訳)『賢い赤ちゃん-乳児期における学習』ミネルヴァ書房,J. メレール,E. デュプー『赤ちゃんは知っている』藤原書店,認知発達の概説書としてはR. S. シーグラー『子どもの思考』誠信書房などがある.

さて,学問のおもしろさの一つは,知的巨人の著作群にぶつかって,その偉人との人間的触れ合いを通してその学問の深みを垣間見ることにある.他の分野でいえば,たとえばプラトンやアリストテレス,カント,ヘーゲル,ゲーテ,トルストイなどがそれにあたる.教育心理学関係でそのような人物を挙げるとすれば,それはJ.ピアジェや L. S. ヴィゴツキーであろう.ピアジェについていうと,この発達心理学の巨人の足跡を追うことは容易ではない(それは翻訳が悪いためとも,彼の語り口がそもそも何を言っているのかわからないためともいわれる)が,授業や教科書に出てくる「形式的操作,保存,自己中心性…etc」といったお決まりの概念だけでなく,彼が人間科学で行なおうとした志を次のような著作から感じとってほしい.J.ピアジェ著(滝沢訳)『思考の心理学』みすず書房,J.ピアジェ著(波多野・滝沢訳)『知能の心理学』みすず書房,J.ピアジェ・B.イネルデ著(波多野訳)『新しい児童心理学』白水社(文庫クセジュ),J.ピアジェ著(波多野訳)『人間科学序説』岩波書店,J.ピアジェ著(岸田・滝沢訳)『哲学の知恵と幻想』みすず書房,J.ピアジェ著(芳賀訳)『行動と進化』紀伊国屋書店 1987, J. C. ブランギェ著(大浜訳)『ピアジェ晩年に語る』国土社1985.また解説書としては,M. A. ボーデン著(波多野訳)『ピアジェ』岩波書店(岩波現代選書),フラベル著(岸本・植田訳)『ピアジェ心理学入門(上・下)』明治図書などがあるほか,国土社からピアジェ双書が出ている.ピアジェの業績もいまや数多くの批判にさらされているが,生物学と認識論を融合させようとする彼の壮大なプランは,今なお魅力的である.

幸運にも長生きしたピアジェと対照的に早世したヴィゴツキーだが,近年欧米でその業績を再評価する声が高い.わが国では彼の仕事は早くから注目されており,ごく最近発見された草稿を除き,大半の著作の翻訳が明治図書から刊行されているのはありがたい.解説書としても,高取憲一郎や中村和夫の著作があり,欧米のそれにひけをとらない.

活動中の巨人として,J. S. ブルーナーがいる.ただ残念なことに,晩年の重要な著作は,まだ翻訳されていない.バリバリの現役で注目すべき業績を収めている発達心理学者の著作としては,次のようなものが勧められる.S. ケアリー『子どもは小さな科学者か』,A. カミロフースミス『人間発達の認知科学』(いずれもミネルヴァ書房),シーガル『子どもは誤解されている』,J. アスティントン著『子供はどのように心を発見するか』(いずれも新曜社),J. エルマンほか『認知発達と生得性』(共立出版),R. ゲルマン,C. R. ガリステル『数の発達心理学』(田研出版),N. アイゼンバーグ,P. マッセン『思いやり行動の発達心理』(金子書房),U. ブロンフェンブレナー『人間発達の生態学』(川島書店),G. H. エルダーほか『時間と空間の中の子どもたち』(金子書房).

4. 評 価

ここでは教育評価だけでなく,広く個人差をあつかったものまで含めて紹介する.

教育評価に関する基本的な考え方を学ぶ上で,東  洋『子どもの能力と教育評価』東京大学出版会は,やや古い本ではあるが未だに一読に値するものといえる.最近のものでは,若き認知心理学者の会編『認知心理学者 教育評価を語る』北大路書房,池田 央『テストの科学-試験に関わるすべての人に』日本文化科学社がある.

心理検査の理解については,市川伸一編著『心理測定法への招待-測定からみた心理学入門』サイエンス社,渡部 洋編著『心理検査法入門-正確な診断と評価のために』福村出版,塩見邦雄・千原孝司・岸本陽一著『心理検査法』ナカニシヤ出版,松原達哉編著『最新 心理テスト法入門-基礎知識と技法習得のために』日本文化科学社をご覧いただきたい.

評価とは基本的に個人差の理解である.伝統的に心理学における個人差理解は,差異心理学という分野で行われてきており,欧米では現在に至るまで活発な研究がなされているが,残念ながら日本ではこの領域の研究がきわめて少ない.ここでは知能とパーソナリティという二つの主要な領域に関して,わが国で入手可能な文献を紹介する.

知能に関して,最も網羅的に紹介したものは B. B. ウォールマン編『知能心理学ハンドブック(第一~三編)』田研出版である.アイゼンク/ケイミン『知能は測れるのか-IQ討論』筑摩書房ではこの領域の代表的な論争をかいま見ることができる.

パーソナリティについては,人間のパーソナリティを記述するスタンダードとして注目されているビッグ・ファイブについて,柏木繁男『性格の評価と表現-特性5因子論からのアプローチ』有斐閣,辻平治郎編『5因子性格検査の理論と実際-こころをはかる5つのものさし』北大路書房の2冊が出版された.またパーソナリティの一貫性論争,あるいは状況主義についてはW. ミッシェル『パーソナリティの理論-状況主義的アプローチ』誠信書房,B. クラーエ『社会的状況とパーソナリティ』北大路書房を読んでほしい.

個人差にあわせた教育を考える科学的基礎を探求した書として,並木 博『個性と教育環境の交互作用-教育心理学の課題』培風館は必読文献である.

5. 隣接領域

教育心理学の隣接領域は前述のように広いが,思いつくままに列挙してみよう.

まず行動遺伝学の入門書として安藤が『心はどのように遺伝するか-双生児が語る新しい遺伝観』(講談社ブルーバックス)を著した.また詫摩・天羽・安藤『ふたごの研究-これまでとこれから』プレーン出版,R. プロミン著『遺伝と環境-人間行動遺伝学入門』培風館, R. グラント・スティーン『DNAはどこまで人の運命を決めるか』三田出版会がある.

またエソロジー(比較行動学)あるいは社会生物学関係であるが,K.ローレンツ著(日高訳)『ソロモンの指輪一動物行動学入門』早川書房,K. ローレンツ著(日高訳)『鏡の背面(上・下)』思索社 1974, E. O. ウィルソン著(岸訳)『人間の本性について』思索社,J. V. ユクスキュル・G.クリサート著『生物から見た世界』思索社,I.アイブル=アイベスフェルト著(日地・久保訳)『愛と憎しみ-人間の基本行動とその自然誌』みすず書房などが挙げられるが,この分野では,渡辺 茂,松沢哲郎,藤田和生,正高信男など,日本人研究者の活躍も目だっている.現代の人間観を形成するうえで,これらの見解を無視するわけにはゆかない.その他,ポルトマン著『人間はどこまで動物か』岩波書店(岩波新書)やシュレーディンガー著(辻・鎮目訳)『生命とは何か』岩波書店(岩波新書)なども目を通しておかれるとよい.なお,進化心理学に関しては,執筆時には,適当な日本語の文献が見あたらない.

言語や言語心理学関係の文献も興味深い.H. H. クラーク・E. V. クラーク著(藤永他訳)『心理言語学(上・下)』新曜社 N. チョムスキー著(井上他訳)『言語論』大修館書店,ロワイヨーモン人間科学研究センター(藤野訳)『ことばの理論・学習の理論(上・下)』思索社 1986など,いずれも興味深いが,まず大津編の「認知心理学3 言語」東京大学出版会,1996を見るとよい. また,文化心理学の入門書としては,波多野,高橋『文化心理学入門』(岩波書店),柏木,北山,東『文化心理学』(東京大学出版会,いずれも1997)を挙げておく.

その他,神経生理学,認識論,科学哲学,人類学,遺伝学,発生学など,人間の成長と教育を考える上で触れる価値のある領域は数多くあり,また実際に教師となるに当たっては教授方法についての数多くの書物をひもとくことも教育心理学的知見を得る上で重要であるが,これらについては各自自分の興味に沿って自由にいろいろ読みあさってほしい.(波多野誼余夫・安藤寿康・大村彰道)