1986年10月16日の映像「ハルマンの橋のゆらぎ」

                                                    野村伸一


ハルマンの来臨

悪心花折り(災厄除け)。茅の一つ一つが災厄を象徴する。これを折り取る。


 映像;ハルマンの橋のゆらぎ 

 これは「水陸(スルク)チム」につづいておこなわれる。水陸チムでは神房が僧の姿になり、祈願者の長寿を祈ってあげる。また占いをしてあげ、嘙囉(パラ)舞などをする。

 そうしておいて、呉方健神房による「ハルマンの橋のゆらぎ」が演じられる。すなわち、仏道婆さんのやってくる道である「橋(木綿の布)」を取りこれを大きく螺旋をえがくように振り回す。このときの音楽は激しくまた神房の表情と腕の振りにはカミの息吹を感じさせるものがある(鈴木正崇・野村伸一編『仮面と巫俗の研究 ―日本と韓国―』、 第一書房、1999年、215頁参照)。

 映像は水陸チムの末尾で祈願者の家族の占いをするしてやる場面からハルマンの橋のゆらぎまで(1分40秒)。

 関連 → 仏道迎えの映像(1995年、3分43秒)
       神クッにおけるあそび

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