トップ黒森神楽陸中宮古の神子舞いと託宣

6.おわりに


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 以上述べてきたように神子と法印と神楽衆による湯立託宜は、修険道の影響をうけながら、地域の人々の期待にこたえるために、彼らの呪力を余すところなく示すべく行なわれている。そこには修験者のもつ世界観を背景に、宮古地方で独特に発展していったものが認められる。一方一般の人々がイタコと神子を混同している例もあり、神子とイタコの相互影響も充分にありえる。今回は神子舞と湯立託宜を中心に、その宗教的意味と世界観を考察してきた。今後は修験やイタコといった神子とかかわりをもってきた宗教者の行なう儀礼との比較を行ない、巫女のもつ宗教性、霊力などを考えてゆきたい。

 終りに、本論文を作成するに当り、神子の佐々木ハルエ氏、法印の田代正男氏、神楽衆の皆さん、そして宮古市の神楽の師匠の在原源吾氏にはいろいろお世話になった。また宮古市史研究会と宮古市史編さん室の皆様には、資料収集の当初から論文作成にいたるまですっかり迷惑のかけとおしであった。また、論文作成においては慶応義塾大学の宮家準教授と白川琢麿氏に貴重なコメントをいただいた。記して謝意をあらわしたい。    

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