慶應義塾大学アジア基層文化研究会

2002年 地域研究センター 研究例会のご案内

6月14日(金) 『巫女が伝える「目連救母伝説」−陸前北部の口寄せ縁起』

=> 発表要旨はこちらに掲載
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6月 地域研究センター研究例会のお知らせ
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                 http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/
                           送信日:2002.5.18

謹啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
小会につきましては、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、研究例会を六月に開催することとになりましたので、ご連絡さしあげ
ます。
なお、ご担当の方より、関係各位にご回覧いただければ幸甚に存じます。

                                  敬具


 記

日時 6月14日(金)6時半より

場所 慶應義塾大学三田キャンパス 大学院棟8階 地域研共同研究室
 
題名  巫女が伝える「目連救母伝説」−陸前北部の口寄せ縁起
 
講演者  川島秀一(気仙沼市図書館)。


講演者紹介
 
 昭和27年(1952)、宮城県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。東
北大附属図書館、気仙沼市市史編纂室を経て、現在は気仙沼市図書館勤務。著書
に『ザシキワラシの見えるときー東北の神霊と語り』(三弥井書店、1999)、
主な論文に「漁村における口承文芸」『民話の手帖』38(1988)、「漁村
の世間話」『昔話伝説研究』15(1989)、「鰹船におけるカシキの宗教的
役割」『東北民俗』26(1990)、「『ほんよみ』の民俗」『口承文芸研究』
17(1994)、「三陸沿岸の『失せ物絵馬』」『民具マンスリー』(199
7),「東北の巫祖伝承』『東北民俗』34(2000)などがある。

http://www.esbooks.co.jp/bks.svl?start&CID=BKS503&shop_cd=1&qty=1&product_cd=30540014&pg_from=srh


 「東北の陸前・最上・村山地方には独自の巫祖伝承が伝わっている。釈迦から弟子の目
連に伝わった秘法が中国へ、そして慈覚大師によって日本に伝来し盲人の貝田や旭
(朝日)という尼さんに伝えられたという。長年、地元で巫女や盲僧、口頭伝承など
を調査してこられた川島氏に、オカミサマやオナカマサマの起源とされる旭巫女のこ
とや、宮城県栗原郡などで行われるホトケオロシでどのように目連救母が語られるか
を話していただく。」(鈴木正崇)
=> 発表要旨はこちらに掲載

6月28日(金) 『台湾道教の死者儀礼』

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6月28日 地域研究センター研究例会のお知らせ
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                 http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/
                           送信日:2002.5.26

謹啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
小会につきましては、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、研究例会を6月28日に開催することとになりましたので、ご連絡さしあ
げます。
なお、ご担当の方より、関係各位にご回覧いただければ幸甚に存じます。

                                  敬具


                記

日時 6月28日(金)6時より

場所 慶應義塾大学三田キャンパス 大学院棟8階 地域研共同研究室

題名「台湾道教の死者儀礼」
 
講演者 浅野春二 あさの・はるじ

略歴
1960年東京に生まれる。1991年國學院大學大学院文学研究科博士課程後期中途
退学。1996年國學院短期大学専任講師、1999年同助教授、2002年國學院大學文
学部助教授。1988年以降台湾南部台南地区で道教儀礼の調査を行っている。
著書に『講座道教第二巻・道教の教団と儀礼』(共編著)2000年、雄山閣出版。
主な論文に「台湾南部の醮(しょう)儀に用いられる血と肉の性格について―
道教儀礼における供物と身体の表象」『東北大学東北アジア研究センター叢書』
3、 2001年、「台南道教の要用物品単」『儀礼文化』30、2002年、などがある。

 浅野氏は台湾で長年実地調査をつづけていて、漢族の道教関係の儀礼の専門家
です。今回は「台湾南部の道士が行っている死者儀礼の種類・名称・儀礼構成な
どを紹介しつつ、そうした儀礼が行われる機会、近年の変化などについて述べて
みたい」(浅野春二)とのことです。忙しいなか、少し無理をして頼んだところ、
快諾していただきました。


http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_contents.cgi/3c5ad15b9c5b701059d7?aid=&bibid=00020032&volno=0000&cntfg=1

7月12日(金) 『華僑社会の目連戯』

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7月 地域研究センター研究例会のご案内
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                 http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/
                           送信日:2002.5.3


謹啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
小会につきましては、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、次回研究例会を七月に開催することとになりましたので、ご連絡さしあげ
ます。
なお、ご担当の方より、関係各位にご回覧いただければ幸甚に存じます。

                                  敬具


            記

日時:2002年7月12日(金) 18時30分〜20時
場所:慶應大三田校舎 大学院棟 地域研共同研究室
演題 「華僑社会の目連戯」
講演者 田仲一成(東京大学名誉教授)

 田仲一成氏はいちはやく1984年7月シンガポールで十年に一回おこなわれる目
連戯を詳しく調査し、それを大著『中国の宗族と演劇』(1985)のなかで発表し
ています。さらに、その後も目連戯に関しては考察を加えていて、その一端は
『中国演劇史』(1998)のなかで論じられています。今回は調査の周辺、研究ノー
トからのさまざまな教示を期待して特に発表していただくものです。

田仲一成   たなか・いっせい

1932年東京に生まれる。1972年から93年、東京大学東洋文化研究所教授、また
1993年から98年、金沢大学文学部教授、1998年から2000年3月、桜花学園大学教
授を務め、現在は研究に専念している。この間、中国の祭祀演劇および演劇史の
研究に携わり、『中国祭祀演劇研究』1981年、『中国の宗族と演劇』1985年、
『中国郷村祭祀研究』1989年、『中国巫系演劇研究』1993年、『中国演劇史』
1998年を上梓し、最新作に『明清の戯曲』2000年がある。

http://www.esbooks.co.jp/bks.svl?author_search&CID=BKS501&author=田仲 一成&search_target_count=50

10月11日(金) 『中国講唱文藝における目連説話ー変文と宝巻を中心として』

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10月11日 地域研究センター研究例会のお知らせ
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                 http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/
                            送信日:2002.9.8

謹啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
小会につきましては、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、研究例会を10月11日に開催することになりましたので、ご連絡さしあ
げます。
なお、ご担当の方より、関係各位にご回覧いただければ幸甚に存じます。

                                  敬具


                記

日時:2002年10月11日(金) 18時30分〜20時
場所:慶應大三田校舎 大学院棟 地域研共同研究室
演題 「中国講唱文藝における目連説話ー変文と宝巻を中心として」
講演者 渋谷誉一郎(慶應義塾大学文学部助教授)


渋谷氏は故東洋大学教授金岡照光氏のもとで敦煌学(漢文文学文献)を学び、敦
煌学と中国講唱文学史を主要研究分野としています。この数年は「変文」にさか
のぼって民間のいわゆる口承文芸の世界を広く探求しています。今年の春、2年
間の北京留学を終えてもどったところです。今回は、中国滞在中、天台山国清寺
で得た資料「目連宝懺」のことやその他、研究ノートに基づいて、目連関係の話
をしていただくことにしました。 

ご本人によると、「話の内容は、変文、宝巻における目連説話の展開について紹
介することを中心に、最近の研究動向と課題を(私の興味について)」話したい
とのことです。変文や宝巻は読むものではなく、語られたものであり、それは朝
鮮や日本の同時代の唱導とつながるもので、文学史や芸能史だけでなく、宗教的
にも大きな意味があります。しかし、その世界は研究者以外にはまだよく知られ
ていないのが現状ではないでしょうか。

略歴等は以下の通りです。  

略歴:1958年東京生まれ。1985年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程満期退
学。1990年慶應義塾大学商学部助手。1992年同助教授を経て、現在、慶應義塾大
学文学部助教授。
主要論文:「敦煌所見韻文写本の書写形態を通してみた唐五代の一文芸状況」
『藝文研究』65号,1994年、「敦煌出土『大目幹連冥間救母変文』校勘訳注」
(1)(2)(3)(共著)、『東洋学研究』31、33、34号、1994、1996、1997年、「ス
タイン第四次中央アジア踏査についてー民国初期における文物保護への道程」、
(共著)『伝統中国の地域像』、慶應義塾大学出版会、2000年所収。


なお、以前にもお知らせしましたが、今回につづいて、11月2日(土曜日)には、
三田キャンパスて1時より国際シンポジウムを予定通り開催します。こちらも宜
しく御参席ください。

(詳細は下記URLにて)
http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/mokuren/index.html


(野村記)

12月21日(金) 『目連戯の周辺−『鬼来迎』など』

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12月21日 地域研究センター研究例会のお知らせ
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                 http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/
                           送信日:2002.12.3

謹啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
小会につきましては、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、研究例会を12月21日に開催することになりましたので、ご連絡さしあ
げます。
なお、ご担当の方より、関係各位にご回覧いただければ幸甚に存じます。

                                  敬具


                記

日時:12月21日、土曜日、3時から6時
場所:慶應大三田校舎 大学院棟8階 地域研共同研究室
題名: ???目連戯の周辺−『鬼来迎』など???
報告者 野村伸一ほか
 
 目連戯の「掲示板」にも記したとおり、11月2日のシンポジウムでは多くの先
生方の問題提起があり、それを受けとめ、掘り下げるのには少し時間不足でした。
そこで、今回は、目連戯の変容という視点からすでに提示されている諸問題を検
討してみたいとおもっています。
 千葉県虫生広済寺の『鬼来迎』は日本の民俗芸能研究者のあいだではすでによ
く知られているものです。11月2日の当日にも、質問のかたちで対照の必要を指
摘されました。しかし、この方面に関しては共に考える暇がなかったので、まず
は、この映像からみてみたいと考えます。なおこの映像は千葉県匝瑳郡光町の深
田隆明氏から研究用に提供されたもので、ご厚意に感謝いたします。

(野村伸一)


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