1号犬と2号犬の頭蓋計測値

最大長がそれぞれ139.3mm、159.5mmを測る1号犬・2号犬の頭蓋骨は、長谷部言人博士(1952)の分類による「小級」、「中小級」とされる資料に当ります。佐賀県東名遺跡から出土した縄文早期末葉の頭蓋骨の計測値も踏まえると、既報の縄文犬骨(前期~晩期)に知られていたサイズ・バリエーョンは、縄文早期末頃までに形成されていたと考えてよさそうです。