2号犬の左下顎骨

後臼歯部より前臼歯部にかけて次第に先細る形状を呈する下顎体をもつ点。頬舌方向への歯列の捻れが弱い点は、縄文犬の下顎骨に共通する特徴といえます。また、咬筋の終止部である咬筋窩が深い点から、小型犬ながら咀嚼力の強い犬であったことが窺えます。また、第二後臼歯前部には歯周病に起因するとみられる歯槽骨の吸収が認められました。