1号犬の頭骨と四肢長骨

埋葬された犬骨の多くは、交連した全身骨格を保ち、屈葬された状態で発見されます。上黒岩岩陰から出土した二体の埋葬犬骨も、ほぼ全身部位の骨を保っていました。永久歯列が完成し、四肢の骨端も癒合した成犬に由来するそれらの形質には、既報の縄文犬骨とよく似た特徴が認められます。