宮廷行事の記録 | |||
69.ゲオルグ・リュクスナー『トーナメントの書』(フランクフルト、1566年) | |||
|
Georg Rüxner, Thurnier Buch | ||
トーナメントは宮廷内の祝宴や友好国との交流のために開催され、中世末期から近代初期にかけてフィクションおよび制度としての騎士道を支え演出してきた。それはまた、王族や貴族が自分の来歴や血統を誇示する重要な場であった。そのため、神聖ローマ帝国のドイツ圏におけるトーナメントの起源と由来を記し、参加者の家系や実際の進行を記録した本書 [1]は、当時重要な意味を持っていた。騎士たちの紋章や盛装ともに、皇帝マクシミリアン2世が1560年にウィーンで催したトーナメントの模様[2]が、ヨースト・アマン(Jost Amman)による挿絵で収められている。 |
|
||