西洋古典文学 | |||
66.リヴィウス『ローマ建国史』(ストラスブール、1590年) | |||
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Titus Livius / Lucius Florus, Von Ankunfft vnnd Ursprung des römischen Reichs | ||
見事なタイトルページ[1]を持つ本書は、ローマの歴史家リヴィウスの『ローマ建国史』(Ab urbe condita libri)と作者不詳のローマ史書『ペリオカエ』(Periochae)のドイツ語版である(初版は1574年)。後者は誤って2世紀のローマの歴史家で『ローマ史要』(Epitome bellorum omnium annorum)の作者フロルスの作品と見なされている。『ローマ建国史』は142巻からなるが、現存するのは35巻のみである。そのうち10巻までは主にローマ建国神話を、その後30巻まではカルタゴとの戦役を記述している。リヴィウスのドイツ語訳はZacharias Muntzerによるもので、1568年に初めて刊行された。挿絵 [2]はTobias Stimmerの原画による木版画である。 |
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