教訓逸話集 | |||
60.ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ『寓話集』(パリ、1668年) | |||
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Jean de La Fontaine, Fables choisies | ||
ラ・フォンテーヌの『寓話集』の前半(1−6巻)の初版で、当時人気のあった挿絵版画家のFrançois Chauveauが挿絵を担当している。刊行は3月末だったが、年内に2度増刷され、翌年にも3回版を重ねるほど人気を博した。本書の主要な典拠であるイソップは、1660年代には原典の選集や注釈付きのフランス語訳が刊行されて、ちょっとした流行を迎えていた。「都会のネズミと田舎のネズミ」[1]や「狐と葡萄」[2]など、有名な話が挿絵入りで語られている。 |
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