寓意的扉絵 | |||
39.ヨーハン・ゲオルグ・シーレ『書物解題』(ウィーン、1679年) | |||
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Johann Georg Schiele, Bibliotheca Enucleata | ||
本書はコンラート・ゲスナーの『書誌総覧』の流れを汲む17世紀最大の普遍的書誌のひとつで、約3万点の書物を収録し、主題別索引で検索可能となっている。本書にはこの書誌の性格をあらわす寓意的な扉絵[1]が存在する。両手に松明をもった男のうしろで、炭坑夫が鶴嘴とシャベルを持って炭坑から書物を掘り起こしている。全ての書物を暗闇から掘り起こして整理し、それらに光をあてるのが書誌の役割である。他に著者が執筆当時住んでいたウルムの都市の大聖堂の銅版画が含まれている[2]。 |
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