表彰、イコン、ヒエログリフ、紋章
36.シルベルトロ・ピエトラサンクタ『英雄の象徴について』

(アントウェルペン、 1634 年)

 

Silvestro Pietrasancta, De Symbolis heroicis syoshi.jpg (1610 バイト)

   ローマのイエズス会士である著者は、1630-40年に、紋章に使用されるさまざまな色を白黒2色で表現する方法(緑は右下がりの斜線、青は横線のように)を考案した。このシステムのおかげで、17世紀には紋章の本が比較的容易に出版できるようになった。カラファ枢機卿(Pierre Aloysius Carafa)に献じられている本書は、3人の教皇を輩出したカラファ一族の系図をたどることから始まっている。本編はさまざまな標章や意匠を、古代の神々、王族や著名人、古代の貨幣、指輪、エンブレム、インプレーザ、紋章、さまざまな象徴などに分類して扱っている。銅版のタイトルページ[1]は、ルーベンスが原画を描き、コルネリウス・ハレ(Cornelius Galle)が版刻したものである。

   「投げられても、常にまっすぐに立つ」という題辞を持つさいころの標章[2]は、賢者もさいころのように運命に投げられることはあっても、うち負かされることはない、という意味である。

 

     

 

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