エンブレム・ブック | |||
26.ゲオルグ・ステンゲル『復活祭の卵』(インゴルシュタット、1672年) | |||
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Georg Stengel, Ova Paschalia | ||
初版は1634年にミュンヘンで刊行されている。本書のタイトル[1]は「聖なるエンブレムが描かれたイースター・エッグ」というような意味で、100点のエンブレムはそれぞれ横向きの卵型の枠内に描かれている。ステンゲルは個々のエンブレムに、古典や教父の作品を典拠とした詳細な教訓的内容の説明文を付している。 図[2]のエンブレムは、「神の眼は東西南北何も見逃さない」という主題で、卵の中には『創世記』4章のカインとアベルの話が描かれている。カインは、弟のアベルに嫉妬して密かに動物の顎骨で殴り殺したが、即座に神が知るところとなった。 |
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