慶應義塾大学文学部 東洋史学専攻
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    東洋史学専攻

    東洋史学専攻



     みなさんは東洋史学専攻にどんなイメージを抱かれていますか。すべての学問は「なぜ?」という疑問から出発するものですが、人文学はその中で人間に対する "好奇心" とそこから生じる様々な問いかけに答えようとする学問だと思います。その中にあって東洋史学とは、アジアで生活する人々とその社会が営んできた文化や価値観を歴史という時系列に基づいて理解しようとする学問であり、本専攻はその学問を "自家薬籠中のもの" にする場なのです。

     翻って日本を取り巻く国際環境には近年大きな変化が生じています。一つは中国大陸、台湾、朝鮮半島を中心とする東アジア世界からの影響の増大です。もう一つは中東イスラーム世界からの影響の増大です。そしてそれらの地域で起こる諸々の事件は日本にとっても無関心ではいられないものになっています。しかし、そんな時、多くの日本人はこれらの問題の舞台裏を理解せず、上辺に現れた表象に戸惑い、ついには "摩訶不思議" の迷宮をさまようことになってきました。それはどうしてなのでしょうか。

     明治維新以来、日本人にとって「外国」とは欧米の世界を指し、大半の外国研究はそれを理解するためのものでした。外国が欧米とイコールでなくなった現在、そのモノサシは外国、とりわけアジアを中心とする非欧米圏の理解に対してどれだけ役立つというのでしょうか。

     東洋史学とはこのような極めて現代的な問題を解決するための多様で柔軟なモノサシを創出し、それを対象に当てはめることで新たな外国理解の原理を導き出そうとするアクティヴな学問です。アジアといっても地域は広大です。それゆえに、このマジックワールドには未開拓な研究課題がたくさん残されています。知的好奇心を刺激して止まない "お宝" が無尽蔵に眠っているといってもよいでしょう。みなさんがもし東洋史学という学問に関心を持たれるなら、それだけにやりがいがあり、斬新な価値観で自己啓発することによって新たな自分を発見することもできるでしょう。