Graduate Seminar in Theatre Studies at Keio University

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芸術と労働のはざま 
――パフォーマンス芸術家トーマス・レーメン氏を迎えて

 

ベルリンを拠点に舞踊とパフォーマンスアートの領域で活動するトーマス・レーメン氏が最新の芸術プロジェクト「仕事が欲しい? ならアートを作ろう!」を例にして芸術と非芸術との領域を越境する活動について語ります。 このプロジェクトは、仮に芸術を賃金労働とみなすならば、どのような活動が労働としての芸術活動となりうるかという問いを実験的に考えるものです。
氏はドイツの町オーバーハウゼンにいわば「芸術労働」事務所を設けて、賃金を払う代わりに芸術活動を行ってほしいと市民に広く呼びかけました。 この場合の芸術活動とは、町や人々のために行う目的のもとに行われるのであれば、内容は特に限定されないとのことでした。

 

このプロジェクトで実現した労働としての芸術活動とはどのようなものなのでしょうか? またその活動は芸術と呼べるものなのか、むしろ仕事や街作りの運動だったのでしょうか?
本研究会ではレーメン氏に同プロジェクトについて語ってもらい、芸術と労働との境界領域について参加者と対話を行います。

 


発表者: トーマス・レーメン (ベルリン在住パフォーマンス芸術家)
日時: 2017年10月12日(木) 10:30 ~ 12:00
会場: 慶應義塾大学三田キャンパス 南館5階ディスカッションルーム
進行役: 平田栄一朗(慶應義塾大学文学部教授)
主催: 科研プロジェクト「越境文化演劇研究――異他の視点からの演劇文化論」

 

*本研究会はドイツ語で行われます。
*予約不要