社会心理学とコミュニケーション研究は,部分的には相互に重複する研究分野でもあるが,社会心理学とコミュニケーション研究それぞれの文献についての一覧表を以下のように作成した.必ずしも十全なものとは言えないかもしれないが,皆様の学習の一助となれば幸いである.なお,この文献リストは,日本語による出版物(雑誌論文を除く)に限定して作成した.
社 会 心 理 学
〔I〕 講 座
- 『講座 社会心理学』東京大学出版会
- 「対人社会心理学重要研究集1~5巻」誠信書房
〔II〕 学説史および社会心理学全般についての概説書
- 安倍北夫・島田一男監修『現代社会心理学』ブレーン出版 1978
- 安藤・大坊・池田著「社会心理学」岩波書店 1995
- ガーゲン著,杉万俊夫・矢守克也・渥美公秀監訳『もう一つの社会心理学』ナカニシヤ出版 1998
- 末永・安藤「現代社会心理学」東京大学出版会 1998
- 堀 洋道・山本眞理子・吉田富二雄『新編 社会心理学』福村出版 1997
- ヒューストンら編「社会心理学概論1, 2」誠信書房 1994
- 加藤・中里編『入門社会心理学』八千代出版 1989
- 南 博著『体系社会心理学』光文社 1957
- 南 博『社会心理学の性格と課題』勁草書房 1963
- ニューカム著,森 東吾・萬成博次訳『社会心理学』培風館 1956
- 大橋正夫・佐々木 薫編『社会心理学を学ぶ』有斐閣 1971
- 佐原六郎著『社会心理学-その史的発展-』通信教育部教材 1949
- ショー&コスタンゾー著「社会心理学の理論I・II」サイエンス社 1984
- これは,通信教育課程の教材であるが,論述表現が現代的に改訂されているのが
- 佐原六郎著『社会心理学-その史的発展-』慶応通信 1987である.
- 佐藤 毅編『社会心理学』有斐閣 1971
- 清水幾太郎『社会心理学』岩波書店 1951
[III] 研究法
- 三井宏隆「社会心理学ワークショップ」垣内出版 1990
- 高橋・渡辺・大渕「人間科学研究法ハンドブック」ナカニシヤ出版 1998
- 続・村上編「心理学研究法9 質問紙調査法」東京大学出版会 1975
- 末永俊郎編「社会心理学研究入門」東京大学出版会 1987
- 鈴木裕久「マス・コミュニケーションの調査研究法」創風社 1990
[IV] 個人行動(および個人行動の主要因である欲求,動機づけ,認知,態度など)に関する文献
- フェスティンガー著,末永俊郎訳『認知的不協和の理論』誠信書房 1965
- ハストーフ他著,高橋雅春訳『対人知覚の心理学』誠信書房 1978
- 原岡一馬著『態度変容の社会心理学』金子書房 1970
- ハイダー著,大橋正夫訳『対人関係の心理学』誠信書房 1978
- 稲越孝雄・川上善郎編著『わかりあう人間関係』福村出版 1996
- 今井芳昭「影響力を解剖する」福村出版 1996
- マズロー著,小口忠彦訳『人間性の心理学』産業能率大学出版部 1987
- 野村 昭著『俗信の社会心理学』勁草書房 1989
- 相良守次著『欲求の心理』岩波書店 1973
- シェリフ,ホブランド著,柿崎祐一訳『社会的判断の法則』ミネルヴァ書房 1977
- 高木修監修「被服と化粧の社会心理学」北大路書房 1996
- 田中国夫著『日本人の社会的態度』誠信書房 1964
[V] 相互作用および集団構造と集団の影響に関する文献
- 青井和夫・綿貫謙治・大橋 幸著『集団・組織・リーダーシップ』今日の社会心理学3 培風館 1961
- バーバー著,青井和夫訳『小集団と政治行動』誠信書房 1963
- カートライト,ザンダー編,三隈・佐々木訳『グループダイナミックス』誠信書房 1969
- チャルディーニ著,社会行動研究会訳『影響力の武器』誠信書房 1991
- 船津 衛著『シンボリック相互作用論』恒星社厚生閣 1976
- ガーデン著,清水 徇訳『社会交換の心理学』誠信書房 1977
- カッツ,ラザースフェルド著,竹内郁郎訳『パーソナルインフルエンス』培風館 1965
- キースラー著,早川昌範訳『同調行動の心理学』誠信書房 1978
- ミルグラム,岸田秀訳「服従の心理」河出書房新社 1980
- ラタネとダーリ,竹村・杉崎訳「冷淡な傍観者」ブレーン出版 1997
- 中村陽吉著『対人行動の心理-攻撃するときと援助するとき』大日本図書 1976
- 榊 博文『説得を科学する』同文館,1990.
- 榊 博文編著『日本列島カルト汚染--勧誘と説得の社会心理学』ブレーン出版 1997
- 榊 博文『説得と影響』ブレーン出版 2002
- シェリフ,シェリフ著,重松俊明監訳『準拠集団-青少年の同調と逸脱』黎明書房 1968
- ショー著,原岡一馬訳「小集団行動の心理」誠信書房 1981
- 末永俊郎編『集団行動』講座社会心理学2 東京大学出版会 1978
- 吉森 護編著『人間関係の心理学ハンディブック』北大路書房 1991
[VI] パニック,流言,流行,普及などの集合現象や文化に関する文献
- 安倍北夫著『パニックの心理』講談社 1974
- 安倍北夫著『入門 群衆心理学』大日本図書 1977
- 穐山貞登編著『文化の心理学』朝倉書店 1983
- オルポート,ポストマン著,南 博訳『デマの心理学』岩波書店 1958
- キャントリル著,斉藤・菊池訳『火星からの侵入』川島書店 1971
- 藤竹 暁著『パニック』日本経済新聞社 1974
- 池内 一編『集合現象』講座社会心理学3 東京大学出版会 1977
- 川上善郎『うわさが走る--情報伝播の社会心理』サイエンス社 1997
- 小嶋・林・小林編著「広告の心理学」日経広告研究所 1993
- 南 博監修,村田昭治他編『流行とマーケティング』ダイヤモンド社 1969
- モラン著,杉山光信訳『オルナアンのうわさ』みすず書房 1973
- ロジャーズ著,青池慎一・宇野善康監訳『イノベーション普及学』産業能率大学出版部 1990
- 白水繁彦著『コミュニケーションと文化変動』白桃書房 1988
- スメルサー著,会田・木原訳『集合行動の理論』誠信書房 1973
- タルド著,稲葉三千男訳『世論と群集』未来社 1964
- 戸川行男他著『大衆現象の心理学』現代社会心理学4 中山書店 1959
- 辻村 明・塩原 勉・見田宗介著『変動期における社会心理』今日の社会心理学6 培風館 1967
- 宇野善康『普及学講義』有斐閣 1990
コミュニケーション研究
[I] 講 座
- 『講座 現代社会とコミュニケーション』東京大学出版会
[II] コミュニケーションやマス・コミュニケーション全般についての文献
- 青池・清原・長尾・平野・山岸著『日常生活とコミュニケーション』慶応通信 1986
- バーロー著,布留・阿久津訳『コミュニケーション・プロセス』協同出版 1972
- 深田博己『インターパーソナル・コミュニケーション』北大路書房 1998
- 原岡一馬編「人間とコミュニケーション」ナカニシヤ出版 1990
- 橋本満弘・石井 敏編『日本人のコミュニケーション』桐原書店 1993
- 深田博己編著「コミュニケーション心理学」北大路書房 1999
- 堀江 湛編『情報化社会とマス・コミ』有斐閣 1988
- 生田正輝著『マス・コミュニケーションの諸問題』慶応通信 1957(絶版)
- 生田正輝著『マス・コミュニケーションの研究』慶応通信 1968(絶版)
- 池田謙一「コミュニケーション」東京大学出版会 2000
- マクウェル著,竹内郁郎訳『マス・コミュニケーションの理論』新曜社 1985
- 水越 伸「メディアの生成」同文館 1993
- 水原・辻村編「コミュニケーションの社会心理学」東京大学出版会 1984
- 大石 裕著『コミュニケーション研究』慶應義塾大学出版会 1998
- シュラム編,学習院大学社会学研究室訳『マス・コミュニケーション』東京創元社 1968
- シュラム編,波多野完治監修,テレ・コミュニケーション研究会訳『コミュニケーションの心理学』誠信書房 1964
- 竹内郁郎・児島和人編『現代マス・コミュニケーション論』有斐閣 1982
- 竹内郁郎・児島和人・橋本良明編著『メディア・コミュニケーション論』北樹出版 1998
- 鶴木 眞編『はじめて学ぶ社会情報論』三嶺書房 1995
[III] 伝達・影響プロセスに関する文献
- ブーアスティン著,星野・後藤訳『幻影の時代』東京創元社 1969
- 藤竹 暁著『マス・コミュニケーションの社会学』竹内書店 1972
- 藤竹 暁著『パニック』日本経済新聞社 1974
- ホブランド他著,辻・今井訳『コミュニケーションと説得』誠信書房 1960
- カッツ,ラザースフェルド著,竹内郁郎訳『パーソナルインフルエンス』培風館 1965
- クラッパー著,NHK放送研究室訳『マス・コミュニケーションの効果』日本放送出版協会 1966
- マコームズ他著,大石 裕訳「ニュース・メディアと世論」関西大学出版部 1994
- モラン著,杉山光信訳『オルレアンのうわさ』みすず書房 1973
- ノエルーノイマン著,池田謙一訳『沈黙の螺旋理論』ブレーン出版 1988
- ロジャーズ著,青池慎一,宇野善康監訳『イノベーション普及学』産業能率大学出版部 1990
- 竹下俊郎著『メディアの議題設定機能』学文社 1998
- 吉田民人・加藤秀俊・竹内郁郎著『社会的コミュニケーション』今日の社会心理学4 培風館 1967
[IV] メディア産業,言論の自由などに関する文献
- 天野勝文他著『岐路に立つ日本のジャーナリズム』日本評論社 1996
- 堀部政男著『アクセス権』東京大学出版会 1977
- 香内三郎他著『現代メディア論』新曜社 1987
- シーバート,ピータース,シュラム他著,内川芳美訳『マス・コミの自由に関する四理論』東京創元社 1959
- 菅 谷実「アメリカの電気通信政策」日本評論社 1989
- 菅谷 実・中村 清編著「放送メディアの経済学」中央経済社 2000
- 竹山昭子著『戦争と放送』社会思想社 1994
- 高木教典他編『図説 現代のマス・コミュニケーション』青木書店 1970
- 高木教典他編『マス・メディアの構造とマス・コミ労働者』青木書店 1972
[V] 情報化社会と異文化間コミュニケーションに関する文献
- 生田正輝・辻村 明編著『日米間のコミュニケーションギャップ』慶応通信 1981
- NHK世論調査部編『情報・社会・人間』日本放送出版協会 1987
- 経済審議会情報研究委員会編著『日本の情報化社会』ダイヤモンド社 1969
- 日本経済新聞社『ニューメディアの時代』日本経済新聞社 1983
- 榊 博文編著「異文化間ビジネス戦略」同文館 1994
- シタラム著,御堂岡 潔訳『異文化間コミュニケーション』東京創元社 1985
- トフラー著,徳山二郎監修,鈴木・桜井他訳『第三の波』日本放送出版協会 1980
- 辻村 明,D. L. キンケード編,中島純一訳『コミュニケーション理論の東西比較』日本評論社 1990
- 辻村 明・古畑和孝・飽戸 弘編著『世界は日本をどう見ているか』日本評論社 1987
- 宇野善康他著『国際摩擦のメカニズム』サイエンス社 1982