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慶應義塾大学文学部 史学系 日本史学専攻
Department of Japanese History, Faculty of Letters, Keio University

大学院(文学研究科史学専攻日本史学分野)

大学院へのいざない


 日本史学専攻卒業後は大学院(文学研究科史学専攻日本史学分野)へ進学し,専門性を活かした進路を目指すことも可能です。大学院進学に際しては大学院入試に合格しなければなりませんが,研究者,学芸員・文書館員,中学校(社会)・高等学校(地歴)専修免許状取得への道が開けます。もちろん,慶應義塾大学以外の大学出身者も積極的に受け入れており,国内外の様々な大学の出身者が日々研究活動に勤しんでいます。



概要

  • 慶應義塾で日本史を研究することの優位性

 文学研究科史学専攻日本史学分野で大学院生活を送ることの優位性には以下3点を挙げられます。
①学べる時代の幅広さ
 古代~現代まで約1500年間を専門的に学べます。日本史学分野は7名の専任教員を擁し,教員数は他大学と比較しても充実しています。また,全員が博士号を有しています。
②学べる領域の幅広さ
 宗教・法律・政策・財政・経済・金融など多様な領域を研究する教員から指導が受けられます。教員は複数の学会に所属し,隣接する諸領域の研究動向まで常に目を配っています。
③国際的視野に立った日本史研究
 国内のみならず国外の視点からも日本の歴史を俯瞰できるようになります。海外留学・調査,国際学会報告の経験者を含む特色ある教員構成で,国際学術交流も盛んです。

  • 研究環境

 本分野の大学院生は以下の施設を利用し,充実した環境の下で研究に邁進することができます。
①院生用研究室
 日常的に利用可能な大学院生専用の研究スペースです(他研究科と共用)。大学院棟内に設けられ,2019年に全面改装されました。


②史学共通研究室2
 基本的な史料群や日本史関係の辞典類を網羅的に配架し,授業などに活用しています。授業が行われていない時間には,本分野の学生も自由に利用できます。



③古文書室
 近世農村文書など約6万点に及ぶ膨大な点数の一次史料を所蔵し,学位論文の執筆にも利用できます。
(閲覧室)

④メディアセンター(図書館)
 三田キャンパス内にメディアセンター(図書館)は新館・旧館・南館の3棟を設置し,計283万冊を所蔵しています。さらに,慶應義塾全体では497万冊を所蔵し,他キャンパスの蔵書も迅速に三田キャンパスへ取り寄せることが可能です。
 メディアセンターは重要文化財「相良家文書」など貴重書も数多く所蔵し,文学部(文学研究科)所蔵図書以外に経済学部・法学部・商学部所蔵図書も自由に利用できます。また,早稲田大学図書館所蔵の資料は無料で取り寄せることができます。
(新館)

⑤研究所・センター
 三田キャンパスには複数の研究所・センターが設置されています。代表的な研究所・センターには,斯道文庫,福澤研究センター,ミュージアム・コモンズ,アートセンター,言語文化研究所,外国語教育研究センター,産業研究所,東アジア研究所,経済研究所,法学研究所,メディアコミュニケーション研究所が挙げられます。これらの研究所は様々なセミナーを主催し,大半のセミナーは大学院生も参加することができます。セミナーには国内外の名だたる研究者が招聘され,日常的に最新の研究と接することができます。
(大学院棟(一部の研究所が入居))

  • 経済的支援制度

 日本学術支援機構のほかに慶應義塾大学大学院奨学金,慶應義塾大学修学支援奨学金,三田会等指定寄付奨学金,研究のすゝめ奨学金など豊富な独自奨学金を用意しています。そのほかにも全研究科対象の定期試験監督補助アルバイトなど学内アルバイトの機会が提供され,日本史学分野の大学院生には専門性を活かしたアルバイトの機会もあります。福澤研究センターでは史料整理・目録作成のアルバイトを随時募集し,研究費・生活費の獲得と研究能力の向上を同時に図ることができます。
(旧図書館(福澤研究センターが入居))

 以上の経済的支援制度のほかに三田史学会が学会旅費補助制度を創設し,研究報告を伴う学会旅費を補助しています(1回あたり上限5万円)。

カリキュラム

  • 概要



 日本史学分野では修士課程に「日本史特殊講義」・「日本史特殊講義演習」・「古文書学特殊講義」を,後期博士課程に「日本史特殊研究」・「日本史特殊研究演習」を設置しています。修士課程・後期博士課程とも文学研究科他専攻・他研究科設置科目を認定科目とし,修士課程では早稲田大学大学院文学研究科・教育学研究科と学習院大学大学院人文科学研究科の一部科目を認定科目(上限8単位)として認めています。以上の科目から修士課程は32単位,後期博士課程は12単位を取得し,修士論文もしくは博士論文の審査を通過すれば修士(史学)もしくは博士(史学)の学位を取得できます。

  • 2023年度修士課程設置科目


 研究の遂行に必要な専門知識,史料批判と史料読解・分析の能力,思考力および議論構成力を養成します。
※1)(名):非常勤講師,(非):非常勤講師を示します。
※2)各科目の内容・担当教員は年度によって異なります。

  • 日本史特殊講義
中世  選択 日本史特殊講義ⅠA・ⅡA 中島 圭一
テーマ [春学期]中世史料の講読
[秋学期]中世史料の講読と研究報告
近世  選択 日本史特殊講義ⅠB・ⅡB 上野 大輔
テーマ 近世宗教社会史
近世  選択 日本史特殊講義ⅢA・ⅣA 浅見 雅一
テーマ キリシタン史の研究
近代  選択 日本史特殊講義ⅢB・ⅣB 小山 幸伸
テーマ 名主文書を読む

  • 日本史特殊講義演習
古代  選択 日本史特殊講義演習ⅠA・ⅡA 十川 陽一
テーマ 『令集解』と日唐律令制比較研究
中世  選択 日本史特殊講義演習ⅠB・ⅡB 岡本 真(非)
テーマ 室町・戦国期の禅僧日記を読む
近代  選択 日本史特殊講義演習ⅢA・ⅣA 湯澤 規子(非)
テーマ [春学期]暮らしの経済史
[秋学期]胃袋の歴史学―社会経済史の新視点
近代  選択 日本史特殊講義演習ⅢB・ⅣB 前田 廉孝
テーマ [Spring] A Guide to Cliometrics I: The History of Japanese Economy, the Late 19th Century-1913
[Fall] A Guide to Cliometrics II: The History of Japanese Economy, 1914-36

  • 古文書学特殊講義
近代  選択 古文書学特殊講義ⅠA・ⅡA 井奥 成彦(名)
テーマ 慶應義塾所蔵文書の解読と整理

  • 2023年度後期博士課程設置科目


 専門的研究を通じて学界への独自の貢献をするために必要な史料批判と史料読解・分析の能力,課題発見能力,議論構成力を養成します。
※)各科目の内容・担当教員は年度によって異なります。

  • 日本史特殊研究
近世  選択 日本史特殊研究Ⅰ・Ⅱ 浅見 雅一
テーマ キリシタン時代の倫理に関する研究
中世  選択 日本史特殊研究ⅢA・ⅣA 中島 圭一 
テーマ 中世史の研究報告
近代  選択 日本史特殊研究ⅢB・ⅣB 井奥 成彦(名)
テーマ 日本近世―近代史の研究

  • 日本史特殊研究演習
 ※2023年度休講

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バナースペース

連絡先

慶應義塾大学文学部
       史学系日本史学専攻
〒108-8345
東京都港区三田2-15-45

Mail:
「教員・研究紹介」より
  各教員の「研究者情報DB」参照
FAX:
+81-3-5427-1578


※)4月・10月に定期更新します。
最終更新日: 2023年11月12日